倶楽部報
倶楽部報(2026年秋号)
編集後記
浜本 太郎(平成10年卒 鎌倉高)
2026年09月11日
春のリーグ戦優勝、そして7月の優勝祝賀会。改めて感じたのは、やはり「勝つ」ということの持つ力でした。
もちろん、勝つことだけが野球部の価値ではありません。長い歴史を受け継ぎ、日々鍛錬を重ね、仲間とともに一つの目標へ向かう。その過程そのものに大きな意味があります。それでも、やはり勝ってこそ、「ならば集まろう」という磁力は一段と強くなるのだと思います。
私も祝賀会に出席しました。会場のそこここで、久しぶりに顔を合わせる人たちの姿がありました。懐かしい同期や先輩、後輩との再会。現役時代にはさほど接点のなかった年次同士が、野球部の優勝をきっかけにつながっていく姿。いったん薄くなっていた関係が、もう一度結び直されていく。そんな風景をいくつも目にしました。
卒業してしまえば、私たちOBが試合の勝敗に直接できることは、実のところ限られています。グラウンドに立つことも、選手を直接鍛えることもできません。
だからこそ、今回の優勝は、グラウンドに立つ選手たちだけでつくられたものではないのだと、あらためて感じます。
監督、コーチ、選手、マネージャー、学生スタッフ。そして、合宿所の運営をはじめ、日々の活動を支えてくださっている皆様。ここには書き切れないほど、多くの方々の力が重なって、春の完全優勝につながったのだと思います。今号の記事を通しても、チームが実に多くの人に支えられながら秋へ向かっていることが伝わってきます。
「秋も」と、当然のように言いたくなります。選手たちも、三田倶楽部の私たちも、願うところは同じでしょう。
しかし、春の王者を他大学が簡単に連覇させてくれるはずもありません。むしろ「今度こそ」と、これまで以上の覚悟で向かってくるはずです。現役もまた、春の結果に満足せず、日本一まで見据えてこの夏を過ごしてきました。
間もなく始まる秋のリーグ戦。
その戦いを終えたとき、再び喜びを分かち合うために三田倶楽部の仲間たちが集まり、あちらこちらで懐かしい再会と、新しいつながりが生まれている。
そんな光景を思い描きながら、塾野球部の健闘を心から祈念しています。








