倶楽部報
倶楽部報(2025年秋号)
編集後記
浜本 太郎(平成10年卒 鎌倉高)
2025年09月12日
2025年秋号をお届けするにあたり、今号も多くの方々からご寄稿をいただきました。
北海道、福島、新潟、名古屋、松山など各地での試合や行事の報告からは、春の悔しさを胸に力を蓄え、秋に向けて着実に成長する姿が伝わってきます。誌面を通じて「全員野球・全力野球」の精神が息づいていることを改めて感じました。
この夏、私は久しぶりに日吉を訪れる機会を得ました。グラウンドではオープン戦が行われ、白球を追う選手たちの姿に思わず足を止めました。打球音やグラウンドの暑さは、時を経ても変わらない日吉の風景です。一方で新しく整備された施設など、月日の流れを感じる場面もありました。懐かしさと新しさが交錯する中を歩く時間は、特別なものでした。
また、マネジャー室に差し入れを持って訪問すると、現役の皆さんが笑顔で迎えてくれました。忙しい中でも爽やかに応対してくれる姿に、世代を超えて受け継がれる「慶應野球部らしさ」を実感しました。彼らの真摯な態度は、チームを支える大きな力であると改めて感じます。
変わったところ、変わらないところ。その両方を確かめながら歩いた日吉で、塾野球部が持つ歴史の厚みと、代々受け継がれてきた思いを強く意識しました。野球部の活動は一世代で完結するものではなく、積み重ねによって今があることを感じます。
本号の制作にあたり、ご執筆・ご協力いただいた皆様に心より御礼申し上げます。東京六大学野球連盟が100周年を迎える節目の年、現役部員、そして私たちOB・OGが一丸となり、 力強い1ページを刻んでいけることを願います。
引き続きのご声援をよろしくお願いいたします。