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倶楽部報(2025年秋号)

第11回 次世代育成大学野球サマーリーグに参加

マネジャー 植田 さくら(商学部2年 四天王寺高)

2025年09月12日

マネジャー 植田 さくら

マネジャーを務めております、2年の植田さくらと申します。
三田倶楽部の皆様におかれましては、平素より多大なるご支援とご声援をいただき、誠にありがとうございます。

8月7日から8月11日にかけて、新潟県にある三条パール金属スタジアム、見附運動公園野球場、新潟市白根野球場の3球場にて、第11回次世代育成大学野球サマーリーグが開催されました。

本大会は、リーグ戦などへの出場機会が少ない1・2年生を中心にチームを編成し、新潟の地で短期集中の試合経験を積むことを目的として2015年から始まりました。本年度は慶應義塾大学、早稲田大学、法政大学、明治大学、立教大学、國學院大學、拓殖大学、筑波大学、新潟大学の9大学に加え、新潟産業大学附属高等学校、柏崎高等学校、新発田中央高等学校、五泉高等学校、新潟高等学校、新潟西高等学校、十日町高等学校、巻高等学校の8高校が参加し、計17校による大会となりました。5日間で25試合を予定していましたが、雨天の影響で実施できたのは12試合にとどまりました。

弊部は、4日間で新潟産業大学附属高校、法政大學、國學院大學、筑波大学との4試合を行いました。予定されていた早慶戦は雨天のため、残念ながら中止となってしまいました。

初戦の新潟産業大学附属高校戦では、清原勝児(慶應・商1)の適時打で初回に先制すると、続く回でも好機を生かして着実に加点し、序盤から試合を優位に進めました。中盤にも長打や適時打で得点を重ね、投げては髙垣空逢(慶應湘南藤沢・商2)が安定した投球で5回1安打無失点と相手打線を封じます。終盤に1点を返されるもリードを守り切り、8-2で勝利しました。

同日に行われた法政大学戦では、初回に連打から適時打で2点を先制。その裏と2回に失点を喫し相手に追いつかれるも、山本海(慶應・経2)が右中間を破る二塁打を放つなど、3回に再び勝ち越しに成功します。6回にも追加点を挙げてリードを広げ、終盤に1点差に迫られながらも最後は踏ん張り、4-3で勝利しました。

2日目には國學院大學と試合を行いました。初回に2点を先制すると、3回にも追加点を挙げてリードを広げます。その後相手に追い上げられますが、継投した川瀬泰樹(慶應・商2)、大森陽向(宇都宮東・理工2)が粘り強く無失点に抑え、接戦を制して3-2で勝利しました。

最終日に行われた筑波大学戦は、初回に先制点を挙げるも、その後は連打を浴びて逆転を許します。苦しい展開となりましたが、4回に林李峰(中京・法1)や安達英輝(慶應・商2)に適時打が飛び出すなど、打者一巡の猛攻で一挙5点を奪い返し、再び主導権を握ります。続く5回にも井上雄貴(岐阜・文2)の長打をきっかけに追加点を重ね、終盤には福井直睦(慶應・商2)の適時三塁打でダメ押しの2点を挙げます。守備陣も終盤の反撃を最少失点で切り抜け、最後までリードを守り抜き、9-5で勝利を収めました。

10日に予定されていたサマーリーグの大一番である早慶戦は、残念ながら雨で中止となってしまいましたが、両校の応援団がスタンドで迫力ある演舞を披露してくれました。雨の中お越しくださった観客の皆様や選手も一緒になって、大いに盛り上がる時間となりました。

春季フレッシュトーナメントで得た成果や、日々の練習で積み上げてきた自信と経験が実を結び、選手たちの成長が随所に表れた大会となりました。この貴重な経験は今後の糧となり、間近に迫る秋季リーグ戦においても新たな活躍が見られることを大いに期待しています。

また、今大会において、塾野球部から5名の選手・マネジャーが企画チームを務めました。企画チームとは、大会までの企画・準備、協賛獲得、広報、3球場の試合運営ならびに、地域貢献プログラムなどを行う、学生チームのことです。企画チームが企画・考案した地域貢献プログラムでは、8校の高校との交流試合、新潟県の高校を対象としたオンライン野球教室、対面野球教室を行いました。

さらに、明治大学、立教大学、法政大学、拓殖大学、國學院大學、筑波大学の6大学がエクスカーションを行いました。それぞれ、「BLTサンドイッチ体験」、「ひこざぇん体験」、「蕎麦打ち体験」、「瞑想体験」、「摘み取り体験、クラッカー・アイス試食」、「川遊び、入浴、鯉こく」を体験し、新潟県の自然や郷土に触れる素晴らしい機会になったと思います。

また、昨年から始まったBBQ交流会を今年も行いました。慶應義塾大学、早稲田大学、明治大学、法政大学、拓殖大学、國學院大學、筑波大学の7大学が参加し、各大学に分かれてBBQを楽しみつつ、普段交流のない他大学の選手とも交流することができました。日頃の部活動について語り合う中で、互いをより身近に感じられる有意義な時間になったと思います。また、BBQ中に各大学の学生コーチがチーム内の優秀選手を選出する学生コーチ賞の表彰なども行いました。

このような実り多い大会にできたこと、そして雨天でイレギュラーはありつつも無事に5日間の日程を終えることができたのは、株式会社丸富様を初め、ご協賛いただいた企業の皆様、新潟までご足労いただき大会を応援してくださった皆様など、今大会にご尽力いただきました多くの方々の支えだと感じております。

最後になりますが、この大会に携わっていただきました皆様に心より御礼申し上げます。


主将としてチームを引っ張った大村昊澄
主将としてチームを引っ張った大村昊澄

試合中、近藤学生コーチの元に集合する選手たち
試合中、近藤学生コーチの元に集合する選手たち

試合後に整列する選手たち
試合後に整列する選手たち

雨天中止後のスタンドで行った早慶応援合戦の様子
雨天中止後のスタンドで行った早慶応援合戦の様子

学生コーチ賞に選ばれた山本海
学生コーチ賞に選ばれた山本海

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