倶楽部報
倶楽部報(2025年春号)
キャンプ報告
学生チーフコーチ 金岡 優仁(商学部4年 慶應高)
2025年04月11日

今年度、チーフコーチを務めております金岡優仁と申します。
平素より、三田倶楽部員の皆様におかれましては、弊部への多大なるご支援・ご協力を賜り、心より御礼申し上げます。
去る2月14日から3月14日まで、大分県中津、鹿児島、大阪を拠点に、29日間の一軍キャンプを行いました。様々な方のご支援に恵まれ、申し分ない環境で野球漬けの日々を送ることができました。
本キャンプの目的を、「コンディショニング」「根幹となる技術の獲得」「How to win, How to play」の三つに定めました。寝食を共にすることで、個々について、またチームについての相互理解を深める時間となりました。
大分県中津では、福澤先生の旧居を訪問し、私たちが慶應義塾で野球をする意義や、背負うべきものの偉大さを各々が十分に理解しました。同時に、春・秋の神宮で優勝するための覚悟を自覚する、これ以上ないような春季キャンプの始まりとなりました。
鹿児島での活動期間には、「薩摩おいどんカップ2025」に参加し、全国の大学・社会人・プロ野球団とオープン戦を行いました。強敵相手に通用する技術、うまくいかないもどかしさ、僅差で勝ちを譲るゲーム。選手たちにとって、向き合うべき現実が次々に現れる日々でした。しかし、試合後に毎日自分に打ち勝ち、課題とひたむきに戦う選手の姿は圧巻でした。
今回のキャンプを通じて、オープン戦ながらも日本全国津々浦々から足を運んでくださるOBの方々やファンの皆様とお会いし、改めてご支援・ご声援を送ってくださる皆様のありがたさを実感しました。また、中津では地元の子供達を対象とした少年野球教室も実施し、野球を通じて現地の子どもたちと対話をすることで、無我夢中に白球を追いかける「野球の楽しさ」というものを再認識しました。
総じて、自身の野球技術向上に努めるだけでなく、魅力ある環境や野球についての「気づき」が多くあったキャンプでした。そして、間違いなくチームの団結を強め、リーグ戦優勝、そして日本一を手繰り寄せるための貴重な経験となりました。
最後になりますが、今後も野球部への変わらぬご支援とご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
主将としてチームを率いた外丸東眞
楽しげな姿を見せる選手ら
学生チーフとして初の鹿児島キャンプをまとめた金岡優仁
慶大野球部員と地元高校生の集合写真