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倶楽部報(2017年秋号)
編集後記
庄司 信明(昭和59年卒 九段高)
2017年09月11日
優勝まであと1勝と迫りながら、苦杯をなめた大久保秀昭監督以下選手たちの悔しさはいかばかりであったか。ネット裏で観戦していて、早稲田に逆転負けを喫した試合直後の選手たちは、みな放心状態だったように思います。ところがです。翌日の3回戦。選手たちは見事気持ちを切り替えて、早稲田に4-3で勝利し、勝ち点を挙げました。
大久保監督はこの場面に触れ、HP上に掲載している「春季リーグ戦を終えて」と題するメッセージで次のように語りました。「今年のチームがまだまだ強くなると確信したのが、早稲田に敗戦し優勝がなくなった次の日の姿です。負けて終わりでなく次の日も勝ち点を争う試合があるという現実。精神的に辛かったと思いますが切り替え、気力を振り絞ってグラウンドに立ち堂々と立派に戦いました」。スタンドで応援している人たちも、誰もがこの試合を見れば、「このチームはまだまだ強くなる」と思ったことでしょう。
夏季キャンプも例年になく充実したものになったようです。マネージャーの針原佳奈さんらから送られてくるブログ用にアップされた写真を見れば、その様子が充分に伝わってきます。林卓史助監督も「チームの現状について」の報告の中で、「学生は、あと1勝で優勝を逃したという気持ちを強く持っています。毎日の練習からその気持ちが伝わってきます」と話しています。春の悔しさを胸に、雪辱を果たすべきシーズンだとの自覚は、照屋塁主将の熱いメッセージにも表れています。
チーム全体の底上げが図られた秋のシーズンは、精神的に一段とたくましさを増した「新生塾野球部」の姿が見られそうな予感がします。私たちも心して応援していきたいと思います。