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倶楽部報(2024年春号)

主将抱負

主将 本間 颯太朗(総合政策学部4年 慶應高)

2024年04月12日

主将 本間 颯太朗

三田倶楽部の皆様におかれましては、平素より多大なるご支援を賜り、誠にありがとうございます。

昨年塾野球部は、春季リーグ戦3位、秋季リーグ戦優勝、明治神宮大会優勝という結果でシーズンを終えました。春季リーグ戦では法政大学と明治大学の開幕2カードともに勝ち点を落とし、苦しいスタートとなりました。特に開幕試合の対法政大一回戦は0-10の大敗を喫することとなり、前年度まで主力で出ていた選手が少ないといったチーム全体の経験値のなさが現れてしまいました。しかし、続く東京大学戦と立教大学戦では続けて勝ち点奪取とチームとして徐々に手応えを掴み始めてきました。しかし、第6週の時点で明治大学の3季連続優勝が決定しました。この時点で慶大の優勝の可能性はなくなりましたが、6季ぶりに声出し応援が完全解禁されたこともあり、大きな盛り上がりを見せた早稲田大学戦では、勝ち点を取り秋季リーグに向けて良い流れで春季リーグ戦を終えることができました。

そして迎えた秋季リーグ戦は立教大学に2連勝で勝ち点を取り、幸先のいいスタートとなりました。続いて迎えた法政大学戦では、三回戦で延長12回0-0というまさに死闘でしたが、四回戦で5-4と逆転勝利で勝ち点を奪取し、優勝に大きく前進しました。その後の東京大学戦でも勝ち点を挙げ、勝ち点3同士で迎えた明治大学戦は三回戦までもつれこみましたが、チーム一丸となり勝ち点を取ることができ、完全優勝をかけた最終カード・早稲田大学戦に向かって良い流れを作ることができました。迎えた早稲田大学戦、初戦を落とし、後がない状況に追い込まれたものの、二回戦では勝利し、逆王手をかけ三回戦に望みを繋げました。三回戦では、これまで自身らがやってきたことを100%出し切り、4季ぶり40回目のリーグ戦優勝を果たすことができました。更に、勢いそのままに迎えた明治神宮大会でも優勝し、4年ぶり5度目の日本一を達成することができました。六大学の頂点に立つことは決して容易ではありませんが、自分たちがコントロールできる部分を徹底的に管理すれば、必ず良い結果が転がり込んでくるといったことを、身をもって感じたシーズンとなりました。

今年も「リーグ戦連覇」「大学四冠」を達成するという強固な想いが確かにあります。しかし、東京六大学で連覇を成すことは簡単なことではありません。また、昨年のチームはメンバーの大半が4年生であったため、リーグ戦経験の少ない3年生以下の選手が主体となる今年は、自分たちの未熟さを自覚して、日々の練習に取り組んでいます。新チーム始動から大学の期末試験期間まで、自主トレーニング期間を設け徹底的に個々の能力を上げることに全力を注ぎました。選手としてのスケールを大きくすることと、一年間戦い抜くための体力をつけるということにフォーカスして練習に取り組んだ冬季期間でした。

35日間にわたる春合宿では、様々な強豪チーム相手と対戦しました。毎試合ごとに課題は出たものの、試合後の練習や次の試合で課題を一つずつ克服していきました。その結果、チームとして大きく成長することができ、リーグ戦開幕に向けてとても有意義な経験を積むことができました。また、チームとして「氣」の大切さも再認識し、冬場につけた技術をリーグ戦の舞台や全国大会の舞台で発揮するために強い選手になろう、という意識でチームとして取り組んでいます。

「リーグ戦優勝・日本一・早稲田に勝つ」という慶應義塾野球部としての揺るぎない目標を成し遂げ、強い慶應を継承できるよう、部員一丸となって練習に励んでいきます。そして、春秋リーグ戦で全国の応援して頂いている皆様と喜びを分かち合える日を楽しみにしています。

最後になりましたが、今後とも塾野球部への温かいご支援、ご声援のほど、よろしくお願い致します。

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