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倶楽部報(2024年春号)

2023年度六球会行事報告

六球会慶應幹事 小西 孝彦(昭和42年卒 熊本高)

2024年04月12日

○六球会野球大会(2018~2023シリーズ終了)

2023年12月4日(月)六球会野球大会が晴天の神宮球場にて開催された。60歳以上の六大学野球OBの野球大会で五年をかけて総当たりのリーグ戦、2018年から2023年まで、コロナ禍での2021年中止をはさみ今回のシリーズが終了することとなった。

最終戦は立教大学との対戦。昭和58年、59年卒の新しいメンバ―が加わり、平均年齢も前回の73歳から69歳と若返る布陣が構成され挑むこととなった。試合は先発の野尻富太郎投手(昭和58年芝高)の立ち上がり、四球と安打で一死満塁のピンチを招くも後続の中軸打者を連続三振に打ち取り、その後は内野安打一本に抑え危なげなく三回を投げ切り、水野英利投手(昭和59年刈谷高)にリレー、サウスポー特有の角度あるストレートとコーナーワークで二回を無失点に抑え完封リレーを達成した。

攻めては、初回、一死満塁から蔭山実選手(昭和61年四条畷高)が左前安打、水野英利選手の中前安打のタイムリーで三点を先取、二回も島村聖(昭和44年土佐高)、國岡久資選手(昭和55年土佐高)、安田清紀選手(昭和51年湘南高)、蔭山実選手、渡辺光知選手(昭和56年慶應高)らの五連打で三点を加え、五回には安田清紀選手、渡辺光知選手の長打でさらに三点を加え、合計九点をあげ三年振りの快勝となった。

先頭打者島村聖選手は七十七歳の喜寿を迎えた超ベテラン、三打数三安打一四球すべて出塁、リードオフマンを発揮、國岡久資選手も四打数三安打と活躍、チャンスを拡げ大量点の足掛かりに土佐高コンビが貢献した。渡辺光知選手、蔭山実選手、水野英利選手がそれぞれ四打数二安打と活躍、攻撃力が向上し来年も更なる期待が持てる。

守っては急造捕手の蔭山実選手が好投した二投手をリード、さらには傘寿前の中川啓選手(昭和42年慶應高)の巨体を一回転させての捕球や渡辺昭一郎選手(昭和58年安房高)の安定した守備力などで完封勝利の下支えとなった。体調不備のため今回は出場せずベンチからの応援となった望月敏選手(昭和49年甲府一高)、岡本隆義選手(昭和46年石神井高)、岡田健治選手(昭和58年掛川西高)、それに加え幹事として陰ながらのサポートに徹している椎野開八郎氏(昭和42年慶應志木高)らのベンチからの応援が心強い。
2021年までは故吉田正敏投手(昭和43年豊多摩高)の緩急をつけた抜群の制球の投手力に依存したチームであったが、新たに加わった野尻富太郎、水野英利両投手が軽やかに代役をこなし好投、二年振りの勝利を飾ることができた。

優秀選手賞は、不安な立ち上がりを乗り越え、そして安定した投球でストッパー役を果たし零封した投手陣に送ることになり、勝利を呼び込む立ち上がりの零封を評価し野尻富太郎投手が選ばれることとなった。

総当たり五試合が終了、慶應義塾は三勝二敗で、法政大学とともに同成績の二位、優勝は明治大学四勝一敗、残念ながら連続優勝は逃したが次回への希望が持てる最終戦であった。

新シリーズの初戦はこの秋、前回優勝校の明治大学との対戦、初戦を勝利し優勝を目指したいと願う。

○六球会ゴルフ大会

春の大会は、2023年5月10日(水)南総カントリークラブにて39名の参加の下、行われた。塾より夏目幸生氏(昭和41年慶應高)他七名の参加、個人戦では5位・夏目幸生氏、7位・鈴木善彦氏(昭和44年千葉高)、9位・増山治一郎(昭和46年慶應志木高)と上位に食い込めず、団体戦も4位に甘んじた。しかしながらシニア(75歳以上)部門では準優勝・夏目幸生氏(グロス88、ネット72.4)、4位・鈴木善彦氏、8位・播本雄二郎(昭和44年慶應高)らが連ね、面目を維持した。

春の出場者は、宮倉幸史氏(昭和44年慶應志木高)、山本光介氏(昭和47年慶應高)、安田清紀氏(昭和51年湘南高)、渡辺光知氏(昭和56年慶應高)らが加わり合計八名の参加。

秋の大会は、10月11日(水)入間カントリ―クラブにて34名参加の下、塾より小川透氏(昭和41年伊勢高)をはじめ十名の参加で行われた。個人戦では、小川透氏が3位、村木昌彦氏(昭和57年時習館高)が9位と奮闘した。特に、ベストグロス賞を得た小川透氏と同スコア(82)の播本雄二郎氏のハイレベルのプレイは特筆に値する。しかしながらハンデイキャップに恵まれず3位と17位のランクにとどまり、団体戦も春と同じ4位に終わる。シニア部門では小川透氏が優勝、夏目幸生氏が6位、播本雄二郎氏が8位、宮倉幸史氏が10位と続いた。秋の出場者は、鈴木善彦氏、山本光介氏、山下大輔氏(昭和49年清水東高)、名取秀雄氏(昭和51年慶應高)、安田清紀氏らが加わり合計十名の参加。

2022年まで、長年にわたり常時出場の田浦正昭氏(昭和38年熊本高)が2023年4月急逝、連続出場が途絶えた。 ご冥福をお祈りします。



快勝して意気揚々の参加者一同


快勝の立役者たち。左から、蔭山実、水野英利、野尻富太郎、渡辺昭一郎、岡田健治の若手メンバー

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