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倶楽部報(2020年秋号)

審判員の苦労と魅力

堀井 典将(平成26年卒 慶應高)

2020年09月25日

堀井 典将

今回はコロナウイルスの影響で、4月から5月に行われる予定のリーグ戦が8月開催となりました。我々審判員はこれまでに無かった、暑さ対策とコロナ対策を行いました。具体的には、コロナ対策のためのマスク着用です。球審のみですが、コロナウイルス感染予防のため、マスクを着用しました。暑さ対策は試合中に審判員が、3度水分補給を全員行いました。試合中の脱水症状予防のためです。

私は2017年の春シーズンから東京六大学リーグの審判員になりました。以来現在まで東京六大学の審判員を行っております。今回は私の思う審判員の苦労話と、魅力について、説明と紹介をしようと考えております。

審判員を行うにあたっての苦労話はまず、神宮に審判員として出場するまでの技術向上です。審判員としての技術向上のために行うことは主に、フォーメーションと判定技術、ルールの学習があります。

フォーメーションとは、あらかじめ審判同士で事前に決めている、試合中のグラウンド内の動きのことです。ランナーの占有している位置と塁の数、打球の飛んだ方向により、4人制、2人制の試合により異なりますが、審判の動く方向と、打球の責任範囲が決まっております。ここで大切なのは打球の責任範囲です。

一つの打球を追う方と一方でランナーのタッグプレーの判定のためのベースカバーに入る人間とで分かれるので、瞬時の判断が求められています。動きが早ければ、すぐに次のプレーに備えられますが、遅れると、判定に差し支えます。正確な判定をするために、私が、審判序盤で覚えた技術であります。

試合では私の審判員を始めた序盤では、なかなか、打球の感覚がつかめませんでしたが、1~2年でかなり身についたと自分なりに考えております。選手時代とは違った動きが、技術取得の難しさの原因でもあります。最近ではやっと自分なりに満足できる動きができるようになりました。

判定技術はアウトかセーフ、ストライクか、ボールの判定を正確に行う技術です。球審では、ストライクかボールを正確に判定するために、まず、基礎の動きから取得します。たとえば、球審は投手の動きに合わせて、構える練習を何度もブルペンやグラウンドで行います。投手の鋭い変化球にも対応できるように日々訓練しております。

塁審は、ボール、野手、ランナーがすべて見える位置に素早く移動する練習をします。試合中は何が起こるかわからないので、練習でしっかり基礎を身に着ける必要があります。ブルペンでの練習や、講習会、試合で試行錯誤しながら、感覚と、基本の両方を大切にしながら、レベルアップを目指します。

最後にルールですが、かなり細かく覚える必要があります。最初は試合の進行に関することから始まります。試合中にまず起こらないケースも細かく覚える必要があります。毎年2月に行われる全日本審判合宿でルールに関するテストや、勉強会を行います。

そして、審判員の魅力は、神宮球場に審判員として出場できることです。今までの練習の成果を出すよい舞台となります。よりよい審判技術を取得しようと思えるよい励みになります。せっかく見に来ていらっしゃる観客のためにも良い判定をしたいと思っております。

少ないざっとした説明ですが、これで審判員に興味や魅力を持っていただける方がいらっしゃれば幸いです。神宮球場にも試合観戦にお越しください。

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