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倶楽部報(2017年春号)

いんたーNET

清水 大輔(平成19年卒 韮山高)

2017年04月13日

公認会計士は、財務諸表監査を行うにあたり「重要性の基準値(もしくは重要性の値)」という概念を前提とする。監査の目的は「決算書が概ね適性かどうか」を判断することにあるため、基準値を下回る金額の誤謬は対処しなくていいという考え方だ。これにより規模の大きな会社では数千万、さらには億の金額でもマイナーパスが許されることもある。作業効率(時間や労力)とリスクを考えた極めて機械的な仕組である。この‘機械的な概念’が良くも悪くも、監査業界の縮図となっている気がする。

監査法人を辞め、私は現在読売巨人軍の職員として働いている。以前の職場が‘普通’だった私にとって一番の驚きは、『職場に温かみ』があることだ。人を大事にしようとする文化がある。新人研修では選手と寮生活を共にしたり、スカウトの方々と行動を共にしたりもする。また、グラウンドキーパーとして泥まみれになったこともあった。これらは単に施設の見学ではなく、「一緒に働く仲間の心を知る」ための研修だったのではないかと感じる。その他、若手には業務上の教育係が付くだけでなく、悩み相談を受け付けるメンター制度も設けられており、サポートされる。

「人と人との繋がりが、大きな仕事を生む」。こちらの業界では、これが大事な考え方なのかもしれない。作業効率よりなによりも「人」。当たり前のことだが、新鮮さを覚える。いろいろな人と出会い、知見を深めていきたいと思う。

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