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倶楽部報(2016年秋号)

いんたーNET

川口 哲史(平成18年卒 湘南高 株式会社ドーム勤務)

2016年09月9日

2003年の春。イラク戦争の開戦間近になり、急きょ日程が短縮となった米国遠征。ここが全ての起点。新2年生になり、この米国遠征のメンバーに選ばれ、意気揚々とアメリカに向かった。アメリカ本土は初めてで、広大な大地に圧倒された。

それ以上に衝撃だったことがある。各大学のスポーツの環境の豊かさである。ナイター設備・観客席スタンド・ウエイトトレーニング施設・キレイに整備された芝生のフィールド…。公立高校の出身の私は、土のグランドを野球部・サッカー部・ラグビー・陸上部と共用で使うことが当たり前であったので、日吉の人工芝で室内練習場も備える慶大グランドは十分な設備であると思っていた。

しかし、訪れる米国の大学はどこも立派な設備。立ち寄ったBookstore(大学生協)では格好良いカレッジグッズが売られている。同じ大学スポーツなのにこの差は何だろうとおぼろげに感じていた。日程短縮の影響でUCLAとの試合は叶わなかったが記念でもらったTシャツは日吉に帰ったあとも寮でも毎日のように着ていたし、今でも自分の宝物として保管してある。

今、株式会社ドームというアンダーアーマーの日本代理店に勤務をしているが、アメリカのカレッジスポーツと日本の大学スポーツの圧倒的な差をどう埋めていくか、アメリカのスポーツの良いところを日本で取り入れられないか、と会社として取り組んでいる。

2016年の春、慶大野球部はフロリダのIMGアカデミーに遠征を行なった。IMGアカデミーに提出する資料などわずかであるが準備を手伝ったが、この遠征で選手たちは最高な環境・経験を得て帰ってきたと聞く。野球選手としても、これからの社会人の糧となる『世界基準』を体感してきたことであろう。

日本の大学スポーツ自体も転換期を迎えている。『全社会の先導者たらんことを欲するものなり』塾野球部は先導者として次の大学スポーツを牽引する役目になるべきであるし、そうなってほしい。私も微力ながら、業務としても、いちOBとしても、塾野球部の活動や変革を公私ともにサポートしていきたい思う。

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