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倶楽部報(2020年春号)

六球会野球大会と春と秋のゴルフ大会報告

六球会慶應幹事 小西 孝彦(昭和42年卒 熊本高)

2020年04月10日

六大学野球部OBの60歳以上を対象にした六球会野球大会が2019年11月25日(月)に神宮野球場に於いて行われた。5年をかけての総当たり戦、今年は第2戦目、第一試合が慶大対早大、第二試合は立大対明大、第三試合が法大対東大の3試合が行われ、慶大2-0、明大10-3、法大7-6とそれぞれが勝利した。

第一試合の慶早戦は、秋リーグの慶早戦で初戦に勝利して優勝を決め、その後の連敗で後味の悪い慶早戦であっただけに、OB戦とはいえ快勝したことで現役の悔恨の情を振り払う勝利となった。ゲームは慶大の吉田正敏投手(昭和43年卒豊多摩高)と山下大輔捕手(昭和49年卒清水東高)のバッテリーの奮闘で、早稲田の強力打線を7回散発3本の被安打無失点に抑えて完封勝利を収めた。吉田投手は後期高齢者でありながら粘り強いピッチングに徹し、優秀選手賞を獲得し表彰された。それを支えた急造の山下捕手はプロの監督、コーチを務めた実績を遺憾なく発揮、吉田投手の不安な立ち上がり、初回二死二、三塁、一死二、三塁のピンチを好リードでしのぎ、「投げ急いでいる」「ゆっくりためを作って」の助言で立ち直り、三回以降は無安打に抑えるピッチングに繋がった。

一方打線は、早大先発の谷井潤一投手(昭和51年卒八尾高)は古希野球大会で常時活躍している投手らしく、直球とスライダーを投げ分ける堅実なピッチングに苦戦したが、二回、門馬弘幸選手(昭和54年卒戸山高)の左中間突破、フェンスに達するランニングホームランで先制、二回には島村聖選手(昭和44年卒土佐高)のレフト線ツーベースを生かし、吉田選手の内野ゴロで貴重な追加点を得た。

相変わらず守備陣は堅実で、18回の守備機会のうち2失策(ショートのファンブルとセンターの落球)はあったものの、残り16回は堅実な処理にて完封に貢献した。

六球会野球大会(5年間かけての総当たり制)2年目を終了し、慶大が連勝、早大・法大・明大・立教の4校が1勝1敗、そして東大が連敗で、連覇に向けて優勝を目指している。

大会終了後、懇親会が日本青年館にて開催され、当番校・慶大の濱靖夫代表幹事(昭和35年卒今宮高)の開会挨拶に始まり、和気あいあいと親交を深め合う時間を持つことができた。全日本野球協会会長であり、侍ジャパンの強化本部長の法大OB山中正竹氏(昭和44年卒佐伯鶴城高)から、プレミア12侍ジャパンの優勝や稲葉監督誕生の裏話など興味深いスピーチがあった。各校の優秀選手賞表彰では、慶大は75歳の吉田正敏投手が完封勝利を評価され受賞した。最後にエール交換をして散会した。

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また、六球会では春と秋にゴルフ大会を行っており、昨年秋で第64回目の開催となった。

第63回春の大会は、田浦正昭氏(昭和38年卒熊本高)はじめ10名が参加、鈴木善彦氏(昭和44年卒千葉高)の5位が最上位、ベストグロスで個人優勝した立大の小冷正弘氏(昭和42年卒)に次ぐプレイをした夏目幸生氏(昭和41年卒慶應高)はハンデイに恵まれず12位と低迷、総じてハンデイが厳しく団体戦でも珍しく優勝を逃した大会となった。

第64回秋の大会は、春欠場した小川透氏(昭和41年卒伊勢高)が加わり11名が参加。個人優勝は残念ながらグロス82の小冷正弘氏に連覇を許したが、山本光介氏(昭和47年卒慶應高)が準優勝、ベストグロス78の播本雄二郎氏(昭和44年卒慶應高)が3位、それに次ぐ80の小川透氏が8位と、春同様にハンデイに恵まれず後塵を拝する結果となってしまった。一方、団体戦では優勝を取り戻した大会となった。昨年の参加者は田浦正昭、夏目幸生、小川透、遠藤凱孝(昭和42年卒慶應高)、鈴木善彦、播本雄二郎、宮倉幸史(昭和44年卒慶應志木高)、増山治一郎(昭和46年卒慶應志木高)、山本光介、山下大輔、安田清紀(昭和51年卒湘南高)の以上11名のメンバー。

平成24(2012)年から令和元(2019)年の8年間の14大会(雨天中止2回)で団体優勝は10回、個人優勝も小川透氏3回、鈴木善彦氏2回、夏目幸生氏、播本雄二郎氏、山本光介氏がそれぞれ1回づつ優勝して、合計8回を慶大が独占しているが、昨年は個人優勝を逃し、団体優勝は秋の1回のみと辛酸をなめた一年となったので、今年予定していた5月13日の春のゴルフ大会は中止となったが、10月14日の秋の大会には従来の勢いを復活させたいと願っている。60歳以上のOBは六球会メンバーの有資格者なので積極的に参加、プレイを楽しんでもらいたい。

今年は昭和57年卒及び令和2年3月時点で満60歳を超えたOBが新しくメンバーに加わる。三田倶楽部の60歳以上の親睦を深め合える活動の場を大いに活用してもらいたい。

慶早戦 2-0で勝利した後、スコアーボードを背に誇らしく集合写真
慶早戦 2-0で勝利した後、スコアーボードを背に誇らしく集合写真

加藤太郎監督と完封勝利の立役者のバッテリー吉田正敏(右)と山下大輔(左)両選手
加藤太郎監督と完封勝利の立役者のバッテリー吉田正敏(右)と山下大輔(左)両選手

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